マンション管理の現状と課題(1)
マンションの総ストック戸数  386万戸(約1000万人)
その内建築後30年を超えたマンションが約12万戸 築20年が約100万戸となっている。
又,85%がその管理を管理業者に委託している。
☆ここで言うマンションとは,中高層・分譲・共同住宅で鉄骨・鉄筋コンク リート・鉄骨鉄筋コンクリート造をいう。
マンションの背景
@居住者の住まい方に関しての理解不足
マンションも年月とともに劣化が進み,築30年というと2回目の大規模修繕の時期となる。
場合によっては建替えも視野に入れた話し合いがなされる。
ところが現実は,建替えの話し合いがなされてから10年経っても管理組合で合意形成が
出来ない状態になっているマンションも少なくない。
 これは居住者の高齢化,建替え資金不足など短期間では解決できない問題が多い。
新築時から計画的に考えるべき問題であるが,居住者の知識不足により管理会社に依存しているのが実情である。その管理会社もただ管理費の徴収,清掃など日常の作業のみで長期的な計画の下に管理修繕がなされていない。その結果30年して付けが廻ってきた格好になる。一番困るのは、管理業者ではなく所有者本人達である事がなかなか理解されない。
日本では,伝統的な長屋というものがあったが,マンション(共同住宅)は比較的新しい。その為共同住宅での生活慣行が十分成熟せず共同居住のルール作りが不十分のままマンションが急増し日常生活のトラブルが絶えない。
 このままでは生活の安定を損なうほか周辺地域の住環境にも支障をきたすことになる。こうした背景のもと,マンション管理適正化法が制定された。
マンションの管理に関する問題点
ペットに関するトラブル・音に関するトラブル・水漏れ・バルコニーに物置設置などの使用方法
A管理規約,修繕計画の未整備等
管理規約の内容理解不足・雨漏り,外壁補修など修繕積立金不足・管理費滞納者への対応
駐車場不足などの問題
B管理業者に関する安心感,不信感
ほとんどの居住者は役員(理事)に任せにしている。管理組合の理事は管理会社に任せている。
管理会社があたかも大家さんと思っている。とんでもないことでマンションは居住者自身の財産
なのです。でも何故か 戸建て住宅なら外壁を修繕する為の資金が、他人名義の通帳になって
いるなど考えられないのに マンションの場合、その為の修繕積立金が管理業者名になっていて
もなんとも思わない。管理委託内容も知らない。どうしてなんだろう。
 
平成12年度の国土交通省推計によると
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