マンション管理の現状と課題(2)
マンションの居住に対する意識
マンションの永住意識について 「永住するつもり」が39% 「いずれ移転する」が31.5%。
今回調査ではじめて「永住」が「移転」を上回り、「永住志向が強くなってきている。
(国土交通省が実施した平成11年のマンション総合調査による)
マンションの管理に対する意識
マンションの管理規約周知状況について 「知っている」が89% でも国土交通省が作成した「標準管理規約」に準拠している管理組合は、40%程度となっている。
管理組合の役員選任方法は「抽選,順番」。任期は「1年」が最も多い。又役員を引き受けない理由は 「忙しいから」が圧倒的に多い。
管理組業務の委託状況は 「全部管理会社に委託」が70%。「一部を委託」が15%。
「組合による自主管理」が7%となっている。
マンションの管理業務委託に対する意識
管理会社への委託意向は 「全部管理会社に任せたほうがよい」が7%。「管理は管理会社に任せても良いが、その方針は管理組合で決めるべき」が73%。
管理費は、1戸当り平均11,109円/月。
マンション総合調査
長期修繕計画作成について、区分所有者の93%は,その必要性を認めている。
又80%の管理組合が作成している。
マンションの修繕に対する意識
修繕積立金制度のある管理組合は96%で、長期修繕計画に基づいているのが63%となっている。
修繕積立金の平均は、一戸当り7,378円/月、修繕積立金残高の平均37.4万円である。築年数を経たものほど積立金の額は大きくなる傾向にあるが、平成7年以降完成のマンションでは 5,595円/月で将来必要な修繕積立金を十分に充足しているとは言いがたい。
原因は分譲時、売りやすくする為に、管理会社が自己の利益となる管理費を高く設定する見返りとして、修繕積立金を安く設定し、トータルとして区分所有者の負担を下げる為である。
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